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創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。 予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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サークルの先輩から「歴史を学ぶ意義とは何か」という命題をいただきました。
これに関しては史学に携わる者が常に自分の中で答えを追求し続けなければならないとゼミの先生にも言われました。

「意義」

難しい。

自分の中ではあくまで民俗学と歴史学の線上にいるわけだから、極論を言えば自分のは歴史じゃないしね。
まぁそのへんはいいとして。
歴史の表舞台に現れない「人々の意識」を追求するために私はこの勉強をしている。
少なくともそのつもりだ。
たとえば大トルコ主義時代に言葉も見た目も違う中央アジアの人々とアナトリアの人々をなぜ「トルコ人」と定義しようとしたのか。
彼らはどこに「同質」を感じたのか。
そこに共通するもの、或いは共通し得ないものは何か。
それを知るのが自分の目的。

でも、それは「目的」だ。
そこに「意義」は…正直自分の中では見いだせない。
ただ「知りたい」という欲求があるだけだ。
正直なところ「それを知ってどうするの?」と言われれば私は返答できない。
基本的に歴史を学ぶ理由は知識欲なんだ。
そこに意義を見いだして学んでいるわけじゃない。

で、だ。
ここで前提条件にふと立ち返ってみる。
「意義」って何だろう。
つまり歴史を学ぶことに価値はあるのか?ってことだよな。
私の中では「目的=価値」なんだ。
つまり学ぶという行為自体が意義をはらんでいる。
けど、それに対して「意味あるの?」という問いかけを投げられる。
むしろ。

意味って必要なの?

学問、って基本的にそうじゃないかな。
文学にしろ歴史学にしろ哲学にしろ。
自分で問題設定をしてそれを解決するために邁進する。
それ自体が学問の意義だろう。
学ぶという行為自体が意義だろう。
それに対して「意義があるのか」という問いかけ自体が矛盾しているのではないかと思う次第。

では何故そういう問いかけが行われるのか。
その問いかけの後に続く言葉の中で一番よく聞くのは。

「実社会で役に立つの?」

それって、さ。
「実社会で役に立つ=金儲けにつながる」だよねと。
質問者全員が全員そうだとはもちろん言わないけど、そういう意味合いで聞いてくる人は多い。
「経済とかはさ、役に立つけど文学ってどうなの?」と問う人は社会経済に直接的に関わることは出来るのかと聞いている。
そんなん無理に決まってる。
だって「知る」ことが目的であって「経済的に生かす」というのは二の次だからだ。


ちょっと話を広げすぎたかな。
まぁ日本史だと「自分たちの文化のルーツを知る為です」とか言えるんだけどな。
それもやっぱり直接的に金にはならないけど、何かみんな納得してくれる。
が、トルコ史となると…うん。
「知りたいからです」以外の答えが思いつきません。
それを現代社会に還元する予定は今のところないわけだし。


難しいなぁ。
つか学問に意味なんかあるかよぅ。
大体知識欲が基本じゃないか。
みんなファウストなんだよ。


…まとまらなかった上にわりと駄目な結論出たorz

小論文的なものを書く場合はやっぱり一度紙に書いて自分の思考回路をまとめないと駄目だな。
広がりすぎる。。。
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プロフィール
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カナメトキ
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自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。

時々ネガティブ。
低空飛行多し。

創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。

中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。

感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
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