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創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。 予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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神代の昔、天は地上に禍を下したりはしませんでした。
大雨、洪水、落雷、そんなものとは縁が無かったのです。
それはひとりの龍が世界を管理していたからでした。
春分には空に上って夏の雨をもたらし、秋分には地にもぐって豊饒をもたらしました。
そして龍が死ぬと河が氾濫して肥沃な土を運んできてくれたのです。
龍が死ぬとき。

それは、人の世に英雄が現れたときでした。


「……いらっしゃい。待っていたよ」

「アンタが龍か?」

「そうだよ。――おいで。僕の英雄」




龍を殺めたものは龍となる。
世界に肥沃な土をもたらす代償としてその身を捧げ、次の英雄が現れるまでを日月の運行を管理しながら過ごす。

――龍殺しの英雄。

世界の楔。
人の生活を回転させるための存在。
この美しい世界を護る為の、たったひとりの犠牲。

回り続ける輪。

それが止まったとき神代の国は……人の手に落ちる。




雨水の神。
雷の神。
水神にして雷神。
陰陽併せ持つ者。

世界は誰の箱庭か。







つくづく龍が好き。
今回は日本的農耕世界の龍がモチーフ。
若干ブリヤート系とインドが入ってるけど。
インドの龍は太陽神に殺められる存在。

自分が守っていたものに殺められる。
それが龍の宿命。
その死をもって世界に恵をもたらす者。
倒されるべき存在。


龍は一人称僕だけど性別どっちだろう。
ここまで二面性にこだわるなら両性体だろうな。
原型は女だろうけど。
ティアマトな感じで。
大地母神なる龍を殺して天地を生成するということ。

で、英雄は弓弦と見た。
鉄をあやつるもの。
金は水を産む。
ゆえに、英雄は龍となる。



問題は英雄がどう動くか若干読めないことだ。
というか龍が生きたいのか死にたいのか分からない。
リルリヤカルみたく分からないままでは進められないだろうから。

「生きたがってるやつを殺すのは後味が悪い」
「死にたがってるやつを殺して何の意味がある」

どっちの台詞がいいかなぁ。
雰囲気的には後者っぽいけど。



龍を殺める英雄というとマルドゥクかスサノオか。
…って、スサノオって暴風の神じゃん。
暴風の神による竜神の平定がこんなとこにまで。。。

マルドゥクは知恵と魔術の神、と。



うまくまとまるといいんだけどな。
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プロフィール
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カナメトキ
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非公開
自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。

時々ネガティブ。
低空飛行多し。

創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。

中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。

感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
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