創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。
予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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ぶっちゃけ計画している間が一番楽しいんですよね。
というわけで1913桜組でお花見企画。
後で以前の対談と併せて格納予定。
「花見行こうぜv」
始まりはその一言。
言い出したのはトラブルメーカーのムードメーカー。
保護者ポジションにいながら一番手の掛かるキャプテンブラックだった。
「花見?」
「そ。花見。せーっかく桜咲いたんだ。行かなきゃ損だろ」
「クロ姉お花見するの?」
いち早く反応したのは年少組最年長、さくらだった。
赤い瞳をくるくるとさせながらキャプテンブラックを見上げている。
「そうだよさくらー。何食いたい?」
「えっとね、ちらし寿司! 巾着がいいの!」
「いいねえ。ん? デス子は?」
「……」
返事がない。
だがそれは人の話を聞いていないのではなく考えているのだとキャプテンブラックは知っている。
やがて表情の動かぬ双眸がわずかやわらいでくちびるから言葉を紡いだ。
「たまごやき」
「ラックの美味いもんなー。――凛は?」
切りそろえた銀髪の少年がわずかに眉根を寄せる。
「別に何言ったっていいぜ。どうせ作るのあたしじゃねえし」
「……そういうところさすがだよね」
あきれたようにつぶやいたものの、少年は笑った。
「たけのことかさわらとか食べたいな」
「オーケー。和食担当はダニー。頼んだ!」
「話、決まったみたいだな」
「お前は他人事だと思って」
今まで黙って成り行きを見守っていた二人の調理番がそれぞれに反応を返す。
片方は苦笑を、片方は苛立ちを。
「で。クロ。お前は何をするんだ」
「あたし? 決まってんだろ。コレだ!」
懐から出てきたのはどこに隠していたのやら分からぬ一升瓶。
ラベルには墨跡鮮やかに魔王と記されている。
「……」
「……」
「花より酒! 花見酒は日本の文化だぜ!」
ダンヒルの拳が相方を鎮めるのに一秒も要しはしなかった。
「じゃあ俺がちらし寿司作るからダンヒルがおかずな」
「……ああ。さわらの風味焼きと菜の花の和え物と、たけのこはどうするかな」
「炒め物とかどうだろう。さつまあげとか」
「そうするか。あとは……」
「たまごやき」
デスがそっとラッキーストライクの袖を引っ張った。
青年が相好を崩す。
「そうだったな。たまごやきと、あとは桜の花びら入りのゼリーでも作ろうか」
「凛は桜餅の方が好きだよ」
「さくら!」
「じゃあ桜餅は俺が引き受けよう。野菜が足りないから、きんぴらでも添えるか」
「異議なし。俺も豆腐ハンバーグでも作るよ」
デスを腕にまとわりつかせながらラッキーストライクが答えた。
それにさくらがおもむろに手を上げる。
「はいはい! じゃあ私お弁当箱とお箸用意してくる!」
「じゃあ僕はついて行くよ。重箱と風呂敷は倉庫かな」
「じゃあ頼んだよ、さくら。凛。ついでにデスも一緒に持っていくもの選んでおいで。ランチマットとかね」
保護者筆頭の言葉に年少組が声を揃えて返事をし、やがて倉庫へと駆け出していった。
「花見、か。いいんじゃないかな。俺は結構賛成」
「……別に反対はしていない。どこぞの馬鹿が子どもたちに酒を飲ませる気満々なのが気に食わん」
「何だよダニー。どうせお前も飲むだろ? 他にも花見酒色々買ってあんだぜー?」
「取り敢えず黙ってろ」
「ほら、おつまみも作らなきゃいけないから酒盛りは夜にでも」
「夜桜か。悪くない」
ふっと気むずかしい男の顔がほころぶ。
するとキャプテンブラックもまた満面の笑顔を浮かべて二人の仲間の肩を叩いた。
「よっしゃ! 花見だぜ!」
「……で、お前は結局何にもしないわけだな」
「え? 何のこと?」
再びダンヒルの拳がその威力を発揮した。
ダンヒルの拳にはエクスカリバーと名がついていたりする。
命名者:キャプテン。
始まりはその一言。
言い出したのはトラブルメーカーのムードメーカー。
保護者ポジションにいながら一番手の掛かるキャプテンブラックだった。
「花見?」
「そ。花見。せーっかく桜咲いたんだ。行かなきゃ損だろ」
「クロ姉お花見するの?」
いち早く反応したのは年少組最年長、さくらだった。
赤い瞳をくるくるとさせながらキャプテンブラックを見上げている。
「そうだよさくらー。何食いたい?」
「えっとね、ちらし寿司! 巾着がいいの!」
「いいねえ。ん? デス子は?」
「……」
返事がない。
だがそれは人の話を聞いていないのではなく考えているのだとキャプテンブラックは知っている。
やがて表情の動かぬ双眸がわずかやわらいでくちびるから言葉を紡いだ。
「たまごやき」
「ラックの美味いもんなー。――凛は?」
切りそろえた銀髪の少年がわずかに眉根を寄せる。
「別に何言ったっていいぜ。どうせ作るのあたしじゃねえし」
「……そういうところさすがだよね」
あきれたようにつぶやいたものの、少年は笑った。
「たけのことかさわらとか食べたいな」
「オーケー。和食担当はダニー。頼んだ!」
「話、決まったみたいだな」
「お前は他人事だと思って」
今まで黙って成り行きを見守っていた二人の調理番がそれぞれに反応を返す。
片方は苦笑を、片方は苛立ちを。
「で。クロ。お前は何をするんだ」
「あたし? 決まってんだろ。コレだ!」
懐から出てきたのはどこに隠していたのやら分からぬ一升瓶。
ラベルには墨跡鮮やかに魔王と記されている。
「……」
「……」
「花より酒! 花見酒は日本の文化だぜ!」
ダンヒルの拳が相方を鎮めるのに一秒も要しはしなかった。
「じゃあ俺がちらし寿司作るからダンヒルがおかずな」
「……ああ。さわらの風味焼きと菜の花の和え物と、たけのこはどうするかな」
「炒め物とかどうだろう。さつまあげとか」
「そうするか。あとは……」
「たまごやき」
デスがそっとラッキーストライクの袖を引っ張った。
青年が相好を崩す。
「そうだったな。たまごやきと、あとは桜の花びら入りのゼリーでも作ろうか」
「凛は桜餅の方が好きだよ」
「さくら!」
「じゃあ桜餅は俺が引き受けよう。野菜が足りないから、きんぴらでも添えるか」
「異議なし。俺も豆腐ハンバーグでも作るよ」
デスを腕にまとわりつかせながらラッキーストライクが答えた。
それにさくらがおもむろに手を上げる。
「はいはい! じゃあ私お弁当箱とお箸用意してくる!」
「じゃあ僕はついて行くよ。重箱と風呂敷は倉庫かな」
「じゃあ頼んだよ、さくら。凛。ついでにデスも一緒に持っていくもの選んでおいで。ランチマットとかね」
保護者筆頭の言葉に年少組が声を揃えて返事をし、やがて倉庫へと駆け出していった。
「花見、か。いいんじゃないかな。俺は結構賛成」
「……別に反対はしていない。どこぞの馬鹿が子どもたちに酒を飲ませる気満々なのが気に食わん」
「何だよダニー。どうせお前も飲むだろ? 他にも花見酒色々買ってあんだぜー?」
「取り敢えず黙ってろ」
「ほら、おつまみも作らなきゃいけないから酒盛りは夜にでも」
「夜桜か。悪くない」
ふっと気むずかしい男の顔がほころぶ。
するとキャプテンブラックもまた満面の笑顔を浮かべて二人の仲間の肩を叩いた。
「よっしゃ! 花見だぜ!」
「……で、お前は結局何にもしないわけだな」
「え? 何のこと?」
再びダンヒルの拳がその威力を発揮した。
ダンヒルの拳にはエクスカリバーと名がついていたりする。
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カナメトキ
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性別:
非公開
自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。
時々ネガティブ。
低空飛行多し。
創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。
中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。
感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
アンテナが多すぎて一番が決められない。
時々ネガティブ。
低空飛行多し。
創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。
中国やトルコやモンゴルが好き。
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