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それは、彼だけが知らない現実――。
「父上。その子どもは誰です……?」
「貴様は自分の弟をも忘れるのか」
「え……?」
彼と同じ金色の髪と瞳を持つ少年、唯琳(いりん)。
「兄上。俺のことが分からないんですか」
彼を知らないのは睡琳だけだった。
「ああ、唯琳か。久しいな」
「お久しぶりです。姫姜さま」
「これだから貴様は出来損ないだと言うのだ」
「父上。兄上は何も悪くないでしょう」
「黙れ唯琳。長子だからとあの馬鹿を行かせるのではなかった。お前が王宮にあがっていれば……」
「ち、ちうえ……でも、桂嶺はわたしを……」
「何度言わせる。聖上とお呼びしろ。いつまで友達ごっこと浮かれているつもりだ」
「唯琳、お前は役に立つな。いっそ天官府にでも務めるか?」
「いやいやそんなわけには」
「……桂嶺。これ、続き」
「ああ。――そうだ唯琳。お前、睡琳変わってみるか?」
「け、いれい……?」
浸蝕されゆく居場所。
浸透しゆく存在。
「い、やだよ桂嶺……っ」
奪われる、光。
「つまりお前はあたしが信用できないんだな? 分かった」
――お前はもう要らない。
『北涯之嘆』
+++
タイトルは仮ですがね。
こんな話が出てきていたりする。
唯琳の字面が気に入っている。
燕邑に来て以降の味方ズがどう動くかが見えていないけど。
季連は味方してくれんじゃないかなぁ。
つかまぁ碎州組のことだから官僚ズは不干渉かも。
不干渉だけど唯琳の能力は認めてるとかそんな感じ。
桂嶺無しで生きられない睡琳がどう出るか。
結構面白いと思うんだがな。
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アンテナが多すぎて一番が決められない。
時々ネガティブ。
低空飛行多し。
創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。
中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。
感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。