創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。
予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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うちに悪魔系はいないので、取り敢えず速水をからかえそうなおっちゃんを動員してみる。
村上はねえ。
ルイからむとからかわないから。
「ん? 猫じゃねえか。速水いつから猫なんか飼い始めたんだ?」
鷲尾が小さな黒猫を抱き上げた。
若いのか、小柄な猫で鷲尾の手の中で身をよじる。
「三ヶ月くらい前からです。知り合いが拾ったのを引き取って」
「へえ。お前がそんな殊勝なことをねえ。――何て名前だ?」
「………」
速水は答えない。
「速水?」
「…………るいです」
「え?」
一瞬耳を疑い、鷲尾は聞き返した。
「…………………るいです」
「るい?」
「………………………はい」
「………」
嫌な沈黙だ。
次に起こるであろうことを正確に予想し、速水がため息をついた瞬間――鷲尾の爆笑が部屋を揺るがした。
「は、マジかマジでそんな名前つけたのかお前! 傑作だなこれみんなにメールで流して良いかていうか流すわ今すぐ!」
「やめてください…!」
本気で携帯電話を取り出した鷲尾の腕を速水が慌てて掴む。
この男はやりかねない。
というか、やる。
「俺がつけたんじゃありません」
「じゃあ誰だよ」
「本人です」
鷲尾がきょとんとする。
「何でまた」
「自分が拾ったんだから、と」
再び鷲尾が笑った。
「ああもうアイツわけ分かんねえな。で、お前はそれを甘んじて受け入れたわけだ」
「………」
鷲尾の口の端に人の悪い笑みが浮かんだことに速水は気づけなかった。
彼の旧知の先輩が抱き上げたままの猫を抱き締める。
「お前ちゃんと世話してもらってるかー? なぁ、るい?」
速水がフリーズする。
「時々は風呂にも入れて貰うんだぞ、るい。良い子だなーるいは。夜はどうしてるんだ? 一緒に寝てるのか? どうなんだ? るい。いつも一人で留守番だもんなー寂しいよなー。るい。速水ももっと構ってくれればいいのになー。一人で寂しくても待ってるなんて偉いぞーるい。ああよしよし。何か食べたいのか。速水に貰おうなーるい。速水、るいに食べ物」
「………あの、鷲尾さん………」
「ん? 何だ?」
鷲尾の満面の笑顔が正直痛い。
「………そいつ、返してください」
「どいつのことだ? ちゃんと名前で呼んでくれないと分からねえぞ? なぁ、るい」
「………」
鷲尾の言葉に応じるかのように黒猫が小さく鳴いた。
まぁこんな感じで。
ひらがなだと分かりにくいね、ルイ。
鷲尾さんは常に満面の笑顔で速水をいじり倒してます。
台詞だけにしないで地の文入れちゃったからハートマーク使えなかったのが残念かな。
確かに速水をいじるのは楽しいねえ。
鷲尾さんは速水の部活の先輩。
一応ルイとも知り合い。
速水が裏でやんちゃしてた時期を知っていてわりかし正確に把握している人でもある。
速水が頭が上がらない数少ない人。
村上はねえ。
ルイからむとからかわないから。
「ん? 猫じゃねえか。速水いつから猫なんか飼い始めたんだ?」
鷲尾が小さな黒猫を抱き上げた。
若いのか、小柄な猫で鷲尾の手の中で身をよじる。
「三ヶ月くらい前からです。知り合いが拾ったのを引き取って」
「へえ。お前がそんな殊勝なことをねえ。――何て名前だ?」
「………」
速水は答えない。
「速水?」
「…………るいです」
「え?」
一瞬耳を疑い、鷲尾は聞き返した。
「…………………るいです」
「るい?」
「………………………はい」
「………」
嫌な沈黙だ。
次に起こるであろうことを正確に予想し、速水がため息をついた瞬間――鷲尾の爆笑が部屋を揺るがした。
「は、マジかマジでそんな名前つけたのかお前! 傑作だなこれみんなにメールで流して良いかていうか流すわ今すぐ!」
「やめてください…!」
本気で携帯電話を取り出した鷲尾の腕を速水が慌てて掴む。
この男はやりかねない。
というか、やる。
「俺がつけたんじゃありません」
「じゃあ誰だよ」
「本人です」
鷲尾がきょとんとする。
「何でまた」
「自分が拾ったんだから、と」
再び鷲尾が笑った。
「ああもうアイツわけ分かんねえな。で、お前はそれを甘んじて受け入れたわけだ」
「………」
鷲尾の口の端に人の悪い笑みが浮かんだことに速水は気づけなかった。
彼の旧知の先輩が抱き上げたままの猫を抱き締める。
「お前ちゃんと世話してもらってるかー? なぁ、るい?」
速水がフリーズする。
「時々は風呂にも入れて貰うんだぞ、るい。良い子だなーるいは。夜はどうしてるんだ? 一緒に寝てるのか? どうなんだ? るい。いつも一人で留守番だもんなー寂しいよなー。るい。速水ももっと構ってくれればいいのになー。一人で寂しくても待ってるなんて偉いぞーるい。ああよしよし。何か食べたいのか。速水に貰おうなーるい。速水、るいに食べ物」
「………あの、鷲尾さん………」
「ん? 何だ?」
鷲尾の満面の笑顔が正直痛い。
「………そいつ、返してください」
「どいつのことだ? ちゃんと名前で呼んでくれないと分からねえぞ? なぁ、るい」
「………」
鷲尾の言葉に応じるかのように黒猫が小さく鳴いた。
まぁこんな感じで。
ひらがなだと分かりにくいね、ルイ。
鷲尾さんは常に満面の笑顔で速水をいじり倒してます。
台詞だけにしないで地の文入れちゃったからハートマーク使えなかったのが残念かな。
確かに速水をいじるのは楽しいねえ。
鷲尾さんは速水の部活の先輩。
一応ルイとも知り合い。
速水が裏でやんちゃしてた時期を知っていてわりかし正確に把握している人でもある。
速水が頭が上がらない数少ない人。
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カナメトキ
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性別:
非公開
自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。
時々ネガティブ。
低空飛行多し。
創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。
中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。
感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
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時々ネガティブ。
低空飛行多し。
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