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創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。 予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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 それが、女だった。
鳶色の真っ直ぐな瞳の、ちょうど誰かに嫁ぐような年頃の娘。
丁寧に編まれた髪をなびかせ、華やかな色で飾られた服を纏う。
しかし彼女の右手に握られているのは機ではない。
彼女の左手に握られているのは刺繍針ではない。
彼女を包む空気は花の香りをはらむそれではない。

 ――レスール。

 そういう名の娘は、月毛の毛並みの馬を駆る猛者だった。
右手に握られているのは三日月斧。
左手に握られているのは手綱。
背には弓と矢を負い、腰には円月刀を穿く。
空気は、血の臭いにむせかえる。
他を圧倒する、その眼差し。

 レスールは馬上でわずか立ち上がり、速度を一気に上げた。
彼女の愛馬は敵軍を抜き去り、そしてその瞬間に主の求めに応じて反転した。
手綱さばきのみで馬体を巡らせ、レスールは敵軍に真正面から突っ込む。
体を伏せるようにして低くし、右手の三日月斧を振るう。
狙いあやまたずにその刃は雑兵の首を跳ね飛ばし、返す刃で次の相手の胸元をたたきつぶす。
通常のそれよりも一回り大きな斧は鎖骨ごと骨をえぐり、相手の命を奪い去った。
彼女が右手を振るたびに命が一つ消える。
主を失った馬がてんでばらばらに走り回り、視界を塞ぐ中を彼女は正確な手綱さばきで駆け抜けていった。

「よう、アーゼル。不景気な顔をしてどうかしたか?」

 アゼルヴィンザーデの眼前で馬を止めた彼女は、笑った。
返り血は彼女の全身を濡らし、飛び散った肉片は所々に張り付いている。
月毛の美しい馬もまた、無惨な色に染まっていた。
赤ではない。
そんな美しい色ではなく、もっとより生々しい淀んだ桃色とくすんだ赤茶色だ。

 それでも、レスールは笑っていた。

「すごいものだな」

「当たり前だ。私を誰だと思ってる」

 言いながら、レスールは三日月斧を振って血を払う。
普通女に扱えるような重量ではないそれを、彼女は軽々と扱う。

「それとも何か? 今更おじけづいたか、アゼリー」

「その呼び方はやめろと言った筈だ。……おじけづいてなどいない」

「そうだな。でなければ困る。私が何のために殺し尽くしているのか分からんからな」

「……」

 この娘は命を奪うに躊躇うことをしない。
真っ直ぐに敵を見、一撃で屠る。

 ――恐ろしい娘だ。








こんな感じ。
生死のバランス云々の話は残したいけど。
シャアルとうまく絡ませられるかどうか。
いっそシャアルと対立するのも面白いかもしれない。

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プロフィール
HN:
カナメトキ
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性別:
非公開
自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。

時々ネガティブ。
低空飛行多し。

創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。

中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。

感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
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