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創作のメモとか趣味の弓の話とか色々。 予告無しに腐女子発言があるのでご注意。
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うちの犬が逝きました。

13歳と10ヶ月。
決して短い一生ではなかったけれど、とりたてて長くもない。
けれど、苦しまずに逝ったようなのでそれだけが救いかもしれない。


今日の昼に病院から帰ってきて、そこから10時間ちょっと。
家の中をおぼつかない足取りでうろうろして、家中の部屋を巡って。
まるで自分が長くないのを知っているみたいだった。

膝の上に乗せてずっと一緒にいて、みんなで交代で傍にいてあげて。
もう腎機能が停止しているからどのみち長くないっていうのは知っていた。

急変したのは10時半過ぎ。
呼吸が荒くなって頭をもたげることさえ出来なくなって。
母親が顔をのぞき込んだらもう片目が濁り始めていて。
ああ見えていないのかも知れないと思った瞬間に母親が抱き上げた。
膝に乗せて、傍にいるんだよってことを伝えるために。
そうしたら。

しっぽが揺れていた。

もう歩くことはもちろん座ることさえ出来なくて。
自分の体重が支えられないくらいふらふらのくせに。
ぱたんぱたんってしっぽが揺れてた。

私と母親が泣き出して、膝に抱いて。
でもどんどん弱々しくなっていく呼吸に、母親が父親に電話をした。

「声、聞かせてあげて」

そうして電話越しに聞こえる父親の声にあの子は反応しなかったけれども、電話が終わって5分後に呼吸が止まった。
動揺する私や母親じゃなくて、弟が確認した。

「逝ってしまった」

もう…涙が止まらなかった。
泣き続けた。
こんなにも泣いたのは久し振りだ。
目が痛い。
はれぼったい。
呼吸がままならない。
それでも泣いた。
それしか出来ることがなかった。








よく考えたら、目の前で生き物の死を看取る、という経験そのものが初めてだった。
祖父母が死んだときはどちらも死んだ後の対面だった。
腕の中で静かに消えていく命を見たのは初めてだ。
母親の腕の中で静かにすぅっと消えていった。

家族みんなが揃った中で、父親の声も聞けて、きっと安心したんだろう。
安らかに逝ってくれたんだろう。

そう信じる。
信じるしかない。

明日火葬にして、お仏壇の傍に置いて。
そうして…うちの両親が死んだときに同じ墓に入れる。
母親と、そう約束した。
私を置いて逝くと宣言された。

仕方のないことだけれども。
あの人の泣き顔なんて見たくないから、それは受け入れてしかるべき現実なんだけれども。
ただ。

寂しいと思ったんだ。







まだ覚えているよ。
あの子がうちに来た頃を。
今お前が棺桶にしているのと同じくらいの段ボール箱の隅っこにいたっけ。
あの頃は小さかったくせに。
ばっちり2倍以上の長さになりやがって。
きゃんきゃんいつもうるさくて。
頭が良い癖にいたずらをするのに躊躇いが無くて。
怒られるって分かってる癖に何でやるかな。
寂しがり屋で母親がいないといつも人に布団にもぐりこんできて。
そのくせ人を夜明け前にたたき起こすんだから。
本当にテンションの高い人騒がせな犬だったよお前は。

14年近くも生きてくれて、傍にいてくれて、ありがとう。
愛してるよ。




ああ…家が広いな…
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プロフィール
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カナメトキ
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非公開
自己紹介:
多趣味。
アンテナが多すぎて一番が決められない。

時々ネガティブ。
低空飛行多し。

創作はラノベのようなそうでないような。
堅苦しいファンタジー書きを目指している。

中国やトルコやモンゴルが好き。
歴史学と民俗学のフィールドに生きる。

感情的になりやすくかなりタカ派。
過激な発言で他人を害しやすい。
直さねばとは思うものの、難しい。
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