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赤神子。
本当ごめなさ…
自分でも尋常じゃない嵌り方してる。
赤神子が救われればいい。
幸せになればいい。
かなり本気でそう思ってる自分がいる。

しかしながらクラトスルートの方の不幸まっしぐらな赤神子も好き。
ということでクラトスルートの赤神子。

――ああもう何泣いちゃってんの。

薄れ行く意識の中でそう思った。

「ゼロス……っ」

――何の為に俺様が悪役やってると思ってんのよ。

自分は裏切り者。
それ以外の呼び名も、執着も、要らない。
憎んでくれればいい。
忘れてくれればいい。
そう思ってここまできたのに、やはりこの少年は泣くのだ。
自分のために泣くのだ。

――本当、参っちまうぜ……。

裏切りの裏切りという結末を、青い翼の天使は提示してくれた。
彼がロイドたちの「仲間」で在り続けられる道を、教えてくれた。
だが、ゼロスはそれを断った。
自分に、その資格は無い。

――望まれぬ命も、誰かのために使える。それだけで、俺は救われる。

恐らく彼のリーダーや優しい金色の神子はそれを否定するだろう。
生きなければ意味がない、と。

――いいんだよ。

母親に否定されたこの命は、始まりから間違っていたのだから。
だからこの命の終わりはこれでいいのだ。
たとえエゴと呼ばれようとも、これでいい。
彼らの礎として終われるのならば。

『誰も犠牲にならない世界』

その、礎。
これは犠牲ではない。
意志だ。

裏切ったことを。
生まれてきたことを。
そして――逃げ続けてきたことを。

こんな命一つで贖えるとは思ってもいないけれど。
こんなものが贖いだなんて言うのはおこがましいけれど。
これは、贖いではなくて――エゴ。
分かっている。

――ロイドくん。

ほとんどものが見えぬ視界の中に赤い姿がよぎる。
そのセンスはどうよとからかったが、今はそれだけが目印だった。

――俺のことなんか、忘れちまえ。


これが、最期のエゴ。








クラトスルートがこんなだったらきゅんきゅんするなー。
別にロイゼロってわけじゃないんだけど。
でもゼロス救ったのはロイドだと思うのだよ。
「信じてる」って言葉に救われたと思うのだよ。

でも自分は要らない子だと思ってるし許して貰っていいとも思ってない。
だから、自分が生き延びることなんて考えてない。
裏切りの裏切りは結局美化してるだけで本質は変わらない。
そのくらい思ってると思う。

鬱っこの不幸体質。

赤神子サイト立ち上げられるくらい現在の自分の脳内は赤神子が溢れている。